たまに、とてもたこ糸で何かを編みたくなるときがあります。
決して編みやすいとは言えず、少し編んだだけで指先が痛くなったりするんですが、何かその編み地が好きで。
粗目のキャンパス地みたいな感じというか、ざっくりとした編み目とざらりとした感触が好きなんですね。ウェアにはとんでもないって話ではありますが、たとえばバッグとかマットとか小物には何かと使いみちもあるんじゃないかな?と思うのが、たこ糸なんです。
近頃はダイソーでも手芸コーナーにたこ糸が並んでいたりもしますが、たこ糸はつまるところ丈夫な綿糸。発想次第ではさまざまな用途が生まれる可能性も、きっとあるんだと思います。綿であれば、染めることも可能ですしね。
ただし、仕上がりは重たくなります。物理的に重たいです。余り大きなものには向かないと思います。
たこ糸での編み物について
たこ糸での編み物は、ぶっちゃけて言うと戦いです。
スズランテープなどの梱包用ビニール紐もなかなかに手がどうにかなりそうですが、たこ糸もそうですね。かなり糸がしっかりとしていて硬いので、とても力がいります。
ただ、たこ糸の製品としての品質は、それで正しいんです。
時々、編み物用として販売されている訳ではない商品のレビュー欄に「編みにくいです」と評価を下げてレビューしている方を見かけますが、そりゃあ当たり前の話でしかありません。編むために存在している訳ではないものを、勝手に用途外に使用しているんですから。快適なはずがありません。
編みやすさを求めるなら、そのために開発されている糸を使用すべきです。
あくまでも、用途外で使用しているということを忘れてはいけません。工作・手芸に使えると表記されていても、工作・手芸用に作られている訳ではないので。
たこ糸の種類
私も専門家ではなく各種メーカーさんのサイトを色々と調べてみた結果なのですが、たこ糸と一括で呼ばれているものにも複数の種類があるようです。
そのため、ホームセンターなどで購入する場合には売り場も違う可能性がありますので、一箇所にまとめてあるとは限らないと思います。実際に私も、玉巻きの糸は調理用品コーナーで見付け、カード巻の糸は測量品コーナーで見付けました。
ホビー用たこ糸
凧揚げ用の糸になります。
こちらの銀鳥産業さんの凧糸は、太さ0.7mmのポリエステル製の糸になるようです。丈夫でしっかりとしていて、私も幼い頃の凧揚げ大会とかでお世話になった記憶があります。というか、結構な大人になってからも母校の校庭で無駄に本格的な凧揚げして遊んでいた記憶もなきにしも…。
調理用たこ糸
私が編んでいるのは、こちらの綿調理用糸の6号になります。
たっぷり長さがあるので、何も考えずにざくざく編めるという理由で近所のホームセンターで購入しました。
調理用なので、チャーシューとか作るときに使われるのでしょうか。
測量用たこ糸
綿水糸と表記されていることの多いたこ糸で、測量などに使用されているものだと思います。
使い方は、私はそっち系が専門じゃないので余り知らないんですが、墨でまっすぐな線を木材に引いたりとか、基準を出したりとか、そういうときに使われてるイメージですね。大工さんとか、使ってる感じの。実際のところは、余り知らなかったり。←
たこ糸の号数表記について
綿調理用糸や綿水糸の太さは、号数で表記されています。
号数表記一覧
いくつかのメーカーさんのサイトから、まとめてみました。
ただ、私も規格が統一であるのか、それともメーカー独自であるのかまではよく分かっていません。目安としてご覧ください。
ミリ表記 | 号数 |
---|---|
0.7mm | 3号 |
0.8mm | 4号 |
0.9mm | 5号 |
1.0mm | 6号 |
1.1mm | 7号 |
1.2mm | 8号 |
1.3mm | 9号 |
1.4mm | 10号 |
参考サイト
まとめ
こんなに真剣に、たこ糸というものを調べたのは、正直初めてでしたw
たこ糸はただ純粋な綿糸ですので、かぎ針で丁寧に編むとその素朴な風合いが良い感じで、私はとても好きです。
いつか、好きな色に染めてみたいとも思いますね。糸の素朴な風合いを残した、ムラ染めなんか素敵かもしれません。いずれやってみたいですが、まずは今編んでる編みかけを完成させなければ……。うわーあ。
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