確定申告をe-TAXに切り替えるべきか悩んだ顛末

雑記

11月も終わりが見え年末の空気感が漂い始めると、脳裏を過る単語があります。

えぇ、確定申告という四文字が。

正確にはまだまだ申告までの時間はあるのですが、そうやって余裕ぶっこいていると間際になって泣くのは分かりきっていますので、私は年末ぐらいから用意を始めて年明けには書類は揃えるようにしています。じゃないと、もし何らかの案件と重なったら地獄を見るのは自分ですし。

今年はちょっと、e-TAXなるものをどうしようかと思い、色々調べてみることにしました。

個人的に調べてみた内容です。正確な情報は、公的なお知らせや専門家の方の記事などを参考にしてください。

確定申告って何だ

確定申告とは、所得のあった人が「これだけ所得がありましたぁ」と国に報告する義務です。申告に基づき、税金が計算されます。
この義務を怠ると、所得に見合った税金+αで本来おさめるべき税金以上の支払い義務が発生することもあります。納税は国民の三大義務のひとつですので、絶対に払わなければなりません。大変なことになります。
なので、確定申告が必要な条件を満たした人は、必ず何がなんでも期間内に申告しておかなければならないわけです。

詳細や、確定申告が必要かどうかについては、国税庁のHPや専門家の記事などをご覧になってください。

確定申告が必要な方|国税庁
【初めての確定申告(2021年提出)】確定申告とは?やり方や期限、スマホ対応について | クラウド会計ソフト freee
最終更新日:2020/10/12 公開日:2019/01/24 初めて確定申告をするときは、わからないことがたくさんありますよね。今回は、確定申告の目的ややり方、年末調整との違い、節税のポイント、青色申告・白色申告のメリットなどについて解説します...

個人で何らかの商売をしているなら、確定申告の要不要に関わらず、収入と経費の管理だけは行うべきだと思います。
収入と経費の管理が出来ていなければ、そもそも確定申告は不要です、とも言えなくなっちゃうわけですしね。

e-TAXとは

今回、確定申告が脳裏をちらつき始めた時点で、e-TAXについて調べました。

e-TAXとは、インターネット経由で確定申告が行えるシステムです。
自宅にいながらにして、確定申告の手続きが行えます。便利です。あのインフルエンザが蔓延していそうな確定申告会場に、足を運ぶ必要性がないのです。自宅でまったりとコーヒー飲みながら、すべての手続きを終えることが出来るのです。引きこもりエンジニアな私に優しい、素晴らしいシステムです。

e-TAXに切り替えようか悩んだ理由

しかし、私はe-TAXを利用はしていません。
自宅で国税庁の確定申告コーナーのページから必要書類を印刷し、全部揃えて確定申告会場へ赴き提出だけを行なっています。郵送でもそれは可能なのですが、郵送の用意をして郵便局へ書留などで発送するために足を運ぶのと、確定申告会場まで足を運ぶのとでは大差がないので。

なので、本来ならば今後もその形でやりたかったし、せっかく慣れて来たのにまた新しい手法に切り替えたくないんですけどー!というお前本当にエンジニアかよ、みたいなことも考えていたのですが、そうもいかない事情もありました。

青色申告、電子なら控除10万円増 20年1月から
政府・与党は2020年1月から、自営業者や個人事業主が紙ではなく電子申告を利用した場合に、控除の金額を10万円増やすと決めた。会社員にとっての給与所得控除にあたる「青色申告特別控除」を対象にする。電

2017年の記事ですが、これが記憶にあったから、です。
これを2019年からだと勘違いしていたというのも実際のところはありますが(阿呆)、いずれ導入されるのであれば直前にバタバタと用意しようとして間に合わなくなるのも怖かったので、途中で「あ、まだ先の話だった」とは気付いたのですが更に調べることにしてみたのです。

e-TAXによる青色申告の控除について

青色申告だった場合、

基礎控除:38万円+青色申告特別控除:65万円=控除総額:103万円

が今までも適用されてきました。どのような申告の仕方をしたとしても、青色申告であれば一律この控除額だった訳です。

しかし、前述の記事に基づくと2020年以降は、これまで通り確定申告会場へ書類を持って行く私の申告スタイルだと、

基礎控除:48万円+青色申告特別控除:55万円=控除総額:103万円

といったふうに内訳が変わります。基礎控除が一律で10万円増えますが、青色申告の特別控除が10万円減るので、結局同じ。

これがe-TAXだった場合、

基礎控除:48万円+青色申告特別控除:55万円+e-TAX控除:10万円=控除総額:113万円

10万円の控除差分はデカい……。

これは人にもよるのでしょうが、私のような案件が超絶不安定なフリーランサーにとってみれば、受けられる控除は受けておきたいものなのです。今年は結構案件もあって安定したとしても、来年もそうだとは限らないのがフリーランサーの宿命なので。

そのあたりについては、シミュレータなどで確認してみてください。自分はどれぐらい差が出るのか、はあくまでも個人によりますので。

個人事業主のかんたん税金計算 | 確定申告あんしんガイド
青色申告の場合と白色申告の場合をくらべて、どれだけ節税できるかシミュレーションしてみましょう!売上と経費を入力するだけで、かんたんに所得税・住民税・国民健康保険料が計算できます。

e-TAXに二の足を踏み踏み

明らかにe-TAXの方が便利ではあるにも関わらず、私が今までe-TAXを利用して来なかった理由。
それはただひたすらに逆にめんどくさいという理由からでした。

システム的な面は、特に問題はないのです。お役所のシステムが分かりにくいというのは、その理由まで含めて分かっておりますし。えぇ、あれはもう仕方ない。作った人、悪くない。だから、それは構わないのですが……

事前準備がめんどくさい。

これに尽きていました。

e-TAXを利用するには、以下のものが必要となります。

  1. 国税庁が指定するパソコン環境(OSやブラウザなど)
  2. 電子証明書

1.パソコン環境については、

  • Microsoft Windows 10
  • Microsoft Internet Explorer 11
  • Adobe Acrobat Reader DC

となっております(記事作成時点)。
私は特に問題はありません。ブラウザに関しては、一応世の中に出回っているものは全てインストール済みなので別に何を指定されても構わないという感じでもありますので。

1 システム利用のための環境等|e-Tax
(1)パソコン等の準備 e-Taxは、利用者の方が使用するパソコンと国税庁の受付システムがインターネットで申告等データをやり取りすることを前提としています。したがって、e-Taxの利用に当たっては、インターネット・サービス・プロバイダとの契約などを含め、インターネットが利用できる環境が必要となります。

問題は、2.電子証明書でした。
電子証明書とは、インターネット上においてそのデータの作成者を証明し、尚且つデータが改ざんされていないことを証明する仕組みです。

これを個人が取得し利用可能にするためには、

  1. 市町村窓口で交付申請を行い、マイナンバーカードを取得する
  2. 市町村窓口で電子証明書取得の手続きを行う
  3. ICカードリーダを用意する(スマホのリーダライタモードでも代用は可能)

少なくともこれだけの準備が必要となります。うん、めんどくさい。

公的個人認証サービスとは | 公的個人認証サービス ポータルサイト
公的個人認証サービスとは、電子証明書などの安全性が高い技術を利用し、他人によるなりすまし申請や電子データが通信途中で改ざんされることを防ぐための機能を、安い費用で提供するものです。

一度セットアップしてしまえば翌年以降が楽とは言いますが、かと言ってこれまでであれば特に違いもなかったし会場に足を運ぶだけで済むんだったらそっちの方が楽~というのが私のスタンスだったのです。

カードリーダが不要になる? e-TAXの新しい仕組みの可能性

しかし、控除に10万円も差が出るのであれば、そうも言ってられません。
システム屋さんだからこのあたりはめんどくさいというのはあっても分からないという訳ではないし、2020年の確定申告直前にバタバタと事前準備なんてことになったらそれはそれで泣きを見そうなので今回でもうe-TAXに切り替えるべき…?と考えていたところ、なんと、e-TAXの利用方法が簡便化される方向性、という素晴らしい話題を見付けました。

【平成31年1月開始】e-Tax利用の簡便化に向けて準備を進めています|e-Tax
【平成31年1月開始】e-Tax利用の簡便化に向けて準備を進めています

このお知らせによれば、マイナンバーカードもカードリーダも使わずにe-TAXによる確定申告が可能、ということらしいです。
本来は、マイナンバーカード+カードリーダで手続きを簡便化しますよ、というお知らせなのですが、

ID及びパスワードによるe-Tax利用(ID・パスワード方式)

 マイナンバーカード及びICカードリーダライタが未取得の方については、厳格な本人確認に基づき税務署長が通知したe-Tax用のID・パスワードによる電子申告を可能とします(注1)。  

○ 厳格な本人確認は、税務署における職員との対面などにより行います(注2)。
○ メッセージボックスの閲覧には、原則として電子証明書が必要となります(注2)

(注1) マイナンバーカード及びICカードリーダライタが普及するまでの暫定的な対応(導入後、概ね3年を目途に見直し)として行います。
(注2) なりすまし対策やセキュリティ対策の一環として行います。

こちらによれば、事前に税務署で対面などを行なって身分証明すれば、それでOKということになりますね。
メッセージボックスの閲覧は出来ませんが、それってこちらが困るというよりは恐らく税務署側の方が困る話ではないのかしら…という気にもなりますし。
3年で見直される暫定措置とは言え、正直な感想を述べるのであれば「3年でカードリーダは普及しない」という感想でしかなく、見直されたとしてもその時点でマイナンバーカードやカードリーダライタが劇的に普及しているとは、申し訳ないけれど思えないのです。

なので、一旦税務署へ対面で確認してもらうために赴く必要性はありますが、それで済むこの暫定措置はそれはそれで方法としては有りなのかしら?思えなくはありませんでした。

e-TAXに切り替えるか否かの結論

以上のことを踏まえ、とりあえず考えてみると。

個人的な結論としては、今度の確定申告までは従来通りということにしました。
今まで通り、自宅で書類を揃え、確定申告会場に赴いて実際の提出を行う、ということですね。ここには、私個人だけでなく祖母の申告も色々しなければならない諸事情もありはしますが。

前述のe-TAXの簡便化については2019年1月からとのことになっており、今回の申告でも利用可能であると思われますが、来年以降に実際に簡便化された仕組みを確認して下さるであろう会計や税理の専門家の方々のご意見も参考にした上で判断した方が良さそう、とも思いました。

そのため、2019年はさまざまなことを踏まえ、情報を注視する必要があるのかな、と思います。

まとめ

こういった申告などに繋がる会計や税にまつわることは、学校では教えてもらえません。社会に出たとしても、必ずしもそれらを学べる環境にあるとは限りません。勤め人だった頃は、私も購買などのシステムには関わっていましたが、会計に関してはちんぷんかんぷんでした。
ですが、それを「誰も教えてくれなかったから、仕方ない」で終わらせる訳にはいきません。ましてや「教えてくれないから悪い」と言う訳にもいきません。

自分自身で商売をして、自分自身で利益を上げる。
その選択をした時点で、会計も税理も最低限を学ぶ義務があると私は思います。どうしても分からないのであれば、専門の会計士さんや税理士さんに相談しなければなりません。それも嫌だと言うなら、自分自身で商売をし、利益を上げることそのものを断念しなければならないのではないでしょうか。

もしかしたら、初めて確定申告をするという方もいらっしゃるかもしれません。
そういった方は、お近くの税務署に相談にいくのも良いでしょうし、SOHO支援などを自治体が行なっている場合にはそちらに相談することも出来ます。必ずしも、何も分からない中で自分ひとりでがんばれという訳ではありませんので、積極的にそういった機会を利用して、自身の会計や税に関する知識を深めていくと良いと思います。

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まずは、自分がきちんとすることです。日々のお金の出入りさえちゃんと抑えてあれば、あとは何とかなりますので。
そして私も、未だに会計とか税理とか、頭が混乱することもしばしばです。変わるともう本当に分からなくなるし。会計士な友人に泣きついて教えてもらったり、有限会社を経営する父に聞いてみたり、たぶん延々とこんな感じでいくんだろうなーあ、と思ってます。友人たちと父に、感謝。

おまけ

ちなみにハンドメイド作家さんであれば、minneさんが会計面でもサポートサービスを展開しています。

会計freee for minne
作家さんの日々の帳簿付けや確定申告が少しでも楽になるよう「会計 freee for minne」は誕生しました。「つくる時間」を大切にしてほしいから。minneは作家活動を応援します。

色々と確定申告にまつわるブログ記事なども掲載されているようですし、そちらを参考にしていくのも良いかもしれませんね。ハンドメイド作家さんに関しては、それはそれで他とはまた異なる事情等もありますし、こういう特化したサービスを利用するのは悪くない選択なんじゃないかな、と思います。

尚、個人でがっつりすべて自前でやろうと思ったら、かなりの会計に関わる知識を要求されます……。
ソフト使っても、やっぱり分からないことは多々ありますので、最初からサービスを利用してサポートを受けるという手法は正直なところ最も賢い手なんじゃないかなー?って思いますね。聞ける相手がいる、というのが最も心強いことなので。私の経験上。

スポーツオタクの脳筋。組紐とかミサンガとか糸が好き。むしろ何か作るのが好き。人生の基盤はゲームとメカトロニクス、そして郷土史(主に戦国島津)。Webのすみっこに棲息するフリーエンジニア。

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