混乱しがちな糸の素材についてまとめてみた[天然繊維編]

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糸が好きで色々と買い漁ってしまうけれど、素材についてきちんと把握してますか?と聞かれたら「何となく」としか答えられないよなぁと思ったので、一度ちゃんと調べてみようと思い立ちました。

そしてついでにまとめてみる。天然繊維編。

例によって例のごとく、素人がもそもそと調べただけの結果です。間違い等ありましたら、ご連絡ください。参考にする場合は、あくまでも参考程度にとどめ、それ以上は専門サイトなどをご覧くださいませ。

天然繊維

天然の素材から加工される糸です。ある意味、天然繊維の歴史は人類の文明の発展の歴史かもしれない、と思う程度には古くから存在しているものですね。

素材となるものは、動物からもたらされるものと、植物からもたらされるものとあります。

ウール

動物繊維の代表。獣毛というやつですね。

ウールとなると「羊毛」になります。ウールの中でも特にメリノウールと呼ばれるものがありますが、それはメリノという種の羊から刈られるウールのことで、日本国内に輸入されるウールのほとんどはメリノ種なんだそうです。

特徴としては、羊毛フェルトでのフェルティングが可能なぐらいなので当然「フェルト化しやすい」です。利点でもあり欠点でもあるかもしれませんね。あと、あんまり強くはない。羊さん、生え変わり前提だからでしょうか。きちんと管理しないと、虫に食われるってのもありますね。
手触りや暖かさ、吸湿性などは優れていると思うのですが、お手入れや取扱には注意!な素材といったところでしょうか。

ウール - Wikipedia

コットン

植物繊維の代表格。綿です。木綿ともいいます。明確にどう使い分けるのか知らない。←
とても丈夫で扱いやすく、染めやすい素材で、とても広く使われている素材です。

植物の綿の、種子がほわほわになったやつです。たまに花屋さんとかでほわほわの綿状の枝が売ってたりしますね。カントリー調のインテリアに好まれているようです。

ちなみに私は実際に植えてみよう!と思い立って種を購入し、そのまま種まき期を逃しました。来年きっと……!!

木綿 - Wikipedia

尚、最近では綿農業の農薬による作業者の健康が問題視されていて、それらに配慮した無農薬でのコットン栽培が行なわれています。それがオーガニックコットンです。
通常のコットンと品質的には違いはほとんどないようですが、作業者の健康と人権を守るための活動です。着る人の体にやさしい、という認識もよく見かけますが、意味合いは全く違います。

TOPページ - 日本オーガニックコットン協会
綿花栽培の肥料と農薬事情、コットンをめぐる環境と人権の問題、MADE IN JAPANという品質・・・ 日本オ

収穫されるコットンそのものは、オーガニックコットンでも普通のコットンでも変わりはありません。
普通に栽培された綿でも、残留農薬はとても少ないので、収穫されたものから化学的なテストなどでオーガニックかどうかを判別することは不可能です。では、どうやってオーガニックコットンがオーガニックコットンか普通のコットンかを確認するのでしょうか。
国際認証の基準に従い、栽培されている綿花畑(農場)をチェックし農地管理や栽培方法を調べ、オーガニックの認証基準に沿っているかを確認します。認証を受けた後でも、毎年、専門の検査員(監査員)が農場を訪問し、継続して基準通りに管理しているのかを確認します。このような管理方法により、国際認証を取得したオーガニックコットン製品は、いつ、どこでとれたオーガニックコットンを使っているのかが分かるようになっています。

日本オーガニックコットン協会 (joca.gr.jp)

シルク

絹です。動物繊維になります。

蚕の作る繭を茹でて繊維にするもので、中国では古来は製法が門外不出とされていたそうです。古くからインドやペルシアなどの西方にも輸出されていたようで、これがいわゆるシルクロードな訳ですね。

独特の光沢があり、やわらかくしなやかでドレープなどが非常に美しく出ます。
ただ、太陽光に弱かったりシミが抜けにくかったり、虫食いもあったり、非常にお取り扱いには注意が必要な素材でもあります。

編み糸としてはシルク100%のものも勿論ありますが、コットンやリネン、ウールなどとブレンドされたものも多いようです。

私の幼い頃は、父方の親戚宅で養蚕が営まれていました。屋根裏に蚕がわっさー!と飼育されていて、桑の葉をもしゃもしゃ食べていたのを覚えています。虫系はニガテではないのですが、あの光景がやたらとトラウマになったらしく(記憶も曖昧ですが、何か薄暗くて不気味だった)、今でも実は蚕や、それに類する毛虫・芋虫系はニガテだったりもします。

ちなみに蚕は、蛾です。カイコガという蛾で、幼虫がカイコ(蚕)と呼ばれてます。成虫より幼虫の方が圧倒的に有名な事実。

絹 - Wikipedia

ラフィア

ラフィアとは、正確にはラフィアヤシの繊維から作られる糸のことです。夏向きの素材で、バッグや帽子によく使われてますね。涼しげ素材。

ラフィアヤシ - Wikipedia

最近ではラフィア風の編みやすい素材も多数出ていて、編むのであれば純粋なラフィアよりそちらの方が良いみたいな感じですね。
ラフィア風のコットン糸やレーヨン糸などがあるようです。

麻と呼ばれる素材にも、複数あります。何か単純に麻と呼べるものは、40種類以上あるとか。
細かいところは専門外ですし調べただけなのでアレですが、とりあえず植物からして違う模様ですね。何か結構、ざくっとまとめて「麻」と呼ばれているようです。

リネン(リンネル)

リネンとは、亜麻のことです。リネンが英語で、リンネルはフランス語。

亜麻は、吸水性や通気性に優れていて、寝具などによく使われる素材。健康に良いと言われる亜麻仁油は亜麻の種子から抽出され、繊維は茎から採れます。

アマ (植物) - Wikipedia

ラミー

ラミーとは、苧麻(マオ、チョマ)のこと。カラムシ、だそうです。イラクサ科の植物ということですが、イラクサってトゲトゲなイメージ(特に奈良公園)。亜麻とは、そもそも植物として元から違います。

カラムシ - Wikipedia

ジュート

ジュートとは、黄麻(コウマ)のことです。

同じ麻区分ですが、リネンやラミーとは異なりウェア用などの身に付けるものにはゴワゴワしていて無理っぽいものです。ですが伸縮性が少なく丈夫なので、バッグやコースター、マットなどの生活用品に向きます。

コウマ - Wikipedia

参考サイト

あくまでも糸が好きってだけの素人が、ぼちぼち調べた内容です。もし、誤り等ありましたらご連絡ください。
また、より専門的に知りたいという方は、是非とも参考サイト様をご覧になってみてください。面白かったです。

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